◆出題の意図
各設問の出題意図は、以下のとおりです。
設問1
【出典】
中小企業庁編『2008年版 中小企業白書』「第3部 地域経済と中小企業の活性化」「第3節 中小企業の事業再生」
引用:149頁6行目から152頁20行目まで。
なお、原文の字句・構成を一部省略・変更した。
【統計資料の出典】
中小企業庁編『2008年版 中小企業白書』より
150頁・第3-1-22図(図1)
150頁・第3-1-23図(図2)
151頁・第3-1-24図(図3)
152頁・第3-1-26図(図4)
【出題の意図】
中小企業の事業の破綻と再生について、1)中小企業が事業破綻、倒産に至った際、その形態別件数の推移を示すグラフ、2)中小企業の周辺で生起する事業破綻の状況に関するアンケート調査の結果を示すグラフ、3)事業の継続に困難さを実感した中小企業が採った対応策の内容を示すグラフなどを参照し、これらの資料から設問に対応する回答に必須の要素を読み取り、論理的整合性のある形に組み立てて、制限字数内でまとめるといった能力を評価した。
2つの設問で問うている内容は、日頃、社会問題や経済情勢の動向に関心がある者なら、マスコミ報道等で目にする機会が少なからずあり、その意味では、およそ常識的かつ想定可能な結論を回答として導けるはずである。その際、与えられた資料の内容を裏付けとして活用し、回答を補強することが求められ、回答の結論と資料を分析した内容との間に、説得的な牽連性が認められる答案が高評価を得られる。逆に、一般論的論述に終始する回答は、低い評価にならざるを得ない。
|