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鹿児島大学法科大学院では、法曹養成という教育機関としての責務を果たすと同時に、地域の司法基盤の強化に貢献することを運営指針としています。「地域に学び、地域を支える法曹養成の試み」から、多様化・複雑化する社会を支える法曹を生み出すことが、鹿児島大学法科大学院のMission(使命)です。

離島など司法過疎地域での無料法律相談

鹿児島大学法科大学院では、2年次の必修科目として「リーガルクリニックA」を設置しています。この科目では、本学の学生・スタッフと鹿児島弁護士会の弁護士が屋久島・種子島などの離島をはじめとする司法過疎地域に赴き、弁護士による無料法律相談を実施します。学生が弁護士による法律相談に陪席することによって、相談技法を実習するとともに、司法過疎地域における法的紛争をとりまく様々な事情を実地に学びます。この無料法律相談は、学生にとっての学修の機会であると同時に、鹿児島県が抱える多くの司法過疎地域に向けたリーガル・サービスの提供そのものに他ならず、法科大学院の地域貢献活動として、大きな成果を挙げています。なお、この法律相談の実施にあたっては、地元の自治体とも連携し、地域のニーズに密着した運営がなされています。
また、選択科目として「リーガルクリニックB」を設置しています。この科目も「リーガルクリニックA」と同様、弁護士による法律相談に学生が参加するものであり、無料法律相談の提供を通じて、地域社会に貢献しています。こちらは、鹿児島市内に相談会場を設置しています。2つのクリニックを開設することにより、離島を含む司法過疎地から南九州の中核都市である鹿児島市まで、幅広い活動を展開しています。

市民公開での模擬裁判

鹿児島大学法科大学院では、2年次・3年次の実務系科目「刑事模擬裁判」「民事模擬裁判」の締めくくりとして模擬裁判を行い、それを市民の皆さまに公開しています。これまでの模擬裁判では、地域住民の方々のほか、市内の高校生にも傍聴していただきました。これは、模擬裁判の傍聴を通じて、裁判制度に対する理解を深める機会を提供するものです。また、法科大学院における実務技能教育の一端を公開することによって、法科大学院での新しい法曹養成について、市民の方々に知っていただく機会でもあります。こうした活動を通じて、あるべき法曹の姿を市民の方々と一緒に考え実践することを目指します。

法教育・キャリア教育への協力事業

鹿児島大学法科大学院では、地域における司法制度への理解を高める活動として、中学校や高等学校が行う法教育やキャリア教育(法律家)のプロジェクトに協力しています。平成19年度は、本法科大学院にて、鹿児島玉龍中学校の2年生全員を対象に、本学専任教員と鹿児島県弁護士会所属の弁護士が、「法と社会の関わり」「職業としての法曹」について、授業を行いました。
(平成19年度に行われたキャリア授業の様子)
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